本記事ではプレイライフが地方創生・地域活性化へ貢献した事例である、静岡県の沼津市におけるプロジェクトについてご紹介します。

 

漁港の町として有名な静岡県の沼津市。新鮮な魚介類を味わうことができたり、クリーニングで沼津港周辺の駿河湾を楽しめたりと、海辺地域を中心に観光客に人気の街です。

 

しかし、いままであまりスポットの当たらなかった山側においても魅力的な場所はたくさんあります。プレイライフでは沼津市様からの依頼を受け、そういった山間部における新しい沼津の魅力を世の中に発信し、沼津地域を活性化するサポートを行いました。

 

 

従来とは異なる魅力を如何に見出し、発信していくかが課題

2017年3月、沼津市が設置に取り組んでいた新東名高速道路、駿河湾沼津スマートインターチェンジが開通しました。

 

スマートインターチェンジとは、ETC専用のインターチェンジを指し、高速道路のパーキングエリアと繋がっており、一般道からパーキングエリアへ進入または退出できるというものです。

 

それにより、高速道路へ進入する前に軽食やドリンクを購入する、またはガソリンを入れてからゆとりを持って高速道路へ進入する。退出時にはパーキングエリアで休憩してから高速道路を退出できるなど、高速道路の利用に当たっての人々の選択肢の幅が広がります。

 

この駿河湾沼津のスマートインターチェンジは、産業活動の促進もさることながら、サービスエリア内に沼津市内の観光資源をアピールすることで、遠方より訪れる来訪者の更なる市内周遊観光の促進を期待するものでもありました。

 

そうした流れを受け、従来の漁港などの海側の観光スポットだけでなく、山側の観光スポットもアピールしていきたいというのがクライアントである沼津市様のご要望でした。そして、そもそも山側にある資源が観光資源になり得るのかどうかわからないという課題も持っていらっしゃいました。

 

こうしたお題や課題に対し、プレイライフは得意領域である若い女性をターゲットとした「女子旅」という観点で、いかに沼津市の魅力をアピールしていくかという切り口でプロジェクトに着手しました。

 

生の実体験を元に、地元の資産を活かして磨き上げ、新しい魅力を発信するのがプレイライフの価値

 

プレイライフのPRは、プレイライフが運営する遊びのメディア「PLAYLIFE」にPRする観光スポットのモデルコースを紹介する形でターゲットにアプローチする方法を取ります。PLAYLIFEは、月間のユーザー数が300万人を超えている遊びのメディアで、約60%が20〜30代の若者です。これが、プレイライフは若者へのアプローチが強みである理由です。

 

今回のプロジェクトに関して、まずは漁港などの海沿い周辺地域以外のスポットをピックアップし、それらを現地で取材しました。沼津市様からは取り上げて欲しい場所の要望をざっくりとお聞きしているだけなので、それらの場所を含めたより詳細な現地の情報を集めていきました。

 

プレイライフでは、スポット単体での「点」の紹介ではなく、その場所を楽しむ一連の流れ、観光コースを「線」で紹介することをコンセプトとしています。

 

そのコンセプトの実現のためにも、現地の調査は欠かせません。実際に施設を利用したり、現地を自身で回ってみることで、地元の方々にとっては当たり前過ぎて見逃しがちな魅力を拾ったり、インターネットで見ているだけだと気づけない問題や課題に気づいたりと、生の体験によって得られる情報はたくさんあります。

 

そして、自分たちが現地で得たそれらの情報を元に、どういったスポットをどのように紹介していくのかのプラニングを行ないます。

 

取材したスポットをただ紹介していくだけでは本当の魅力を伝えているとは言えません。プレイライフが地方創生に貢献するにあたっての価値は、地元の資源を活かし、さらに磨き上げ、より大きな魅力に代えて発信することです。このプレイライフの価値、存在意義を意識してプラニングを行っていきました。

 

ターゲットは若い女性。美味しいものと写真映えをキーワードに、ターゲットに刺さる体験を丁寧に作り上げる

 

今回は若い女性をターゲットとした「女子旅」がテーマなので、現地の資源を、いかに女性に魅力的に思ってもらえるものに磨き上げるか、という部分を工夫しました。

 

試行錯誤の結果、沼津の観光資源とターゲットを照らし合わせ、沼津の農産物を美味しくいただき、オシャレに楽しもうという方向性を打ち出しました。

 

具体的に押し出したコンテンツとしては、「こん太」という金柑プチヴェールという野菜、そして茶畑です。

 

沼津には「こん太」という、チョコレートより甘いといわれる金柑があります。ハウス内で熟期を早め、樹上で完熟させるため、糖度は20度にもなります。皮も柔らかいのでデザート感覚で丸ごとそのまま食べられるのが特徴です。

 

やはり女性は甘い物が好きな方が多いので、ターゲットである若い女性に興味を持ってもらうためにはこの名産品を逃す手はありません。沼津の農家でその「こん太」を狩る体験があり、普通に狩って食べても美味しいのですが、PLAYLIFEはここに一工夫加えることにしました。

 

まずは、本当にチョコレートより甘いのかを体験してもらうために食べ比べ用のチョコレートを用意しました。また、狩った金柑をすぐにスムージーにして飲めるようにミキサーの設置を行ないました。そして、インスタグラムなどSNSへ投稿して情報を広めてもらうために、キレイな写真をとりやすい容器を提供したり、フォトスポットをつくったりと体験の価値を高めていきました。

 

 

また、女性が気になることの一つといえば、「美容・健康」です。沼津には、プチヴェールという栄養価が非常に高い野菜の名産があり、これをスムージーや、ツナとマヨで和えたサラダにして女性に好まれやすい形で紹介しました。

 

スムージーのレシピは、プチヴェールを美味しくいただけるよう、現地で農家の方と試行錯誤して一緒に考えたものです。また、スムージーを入れる器も、写真映えするようなものをこだわって選定しました。

 

野菜を収穫するだけではあまり女性の興味を引くものにはならないかもしれませんが、自分が収穫した野菜によって、美容に良い効果をもたらし写真映えもするスムージーが作れる、飲めるとなればプチヴェールに向ける眼差しも変わってきます。

 

そうした、プレイライフだからこそ出せるアイデアを盛り込んでいきました。

 

そして、茶畑です。駿河湾沼津スマートインターチェンジ付近は、海や山に囲まれた非常に綺麗な緑の茶畑が広がっています。この茶畑を活用し、観光に訪れた方がお茶娘の衣装を着てお茶摘みや、茶むすびを食べられる体験を企画しました。

 

 

見晴らしの良い背景の青々とした茶畑の中で、かわいいお茶娘の衣装を着ると、非常に写真映えがします。きっと若い女性はここで写真を撮影してSNSに投稿したくなるのではないかと思いこの体験づくりをしました。

 

このように、沼津市の観光資源を活用し、よりターゲットに訴求しやすい内容に磨き上げた上で発信していくことを実施しました。

 

 

もちろんこれらの工夫によって可能となった体験は、最初から実施できるものだったわけではありません。またすべての企画が実行できたわけではなく、実際に現地に行ってみると写真映えしなかい場所があったり、農家の方のご協力を得られなかったりと、実現には壁も数多くありました。

 

しかし、プラニングした内容を実施できるのかを粘り強く農家の方と直接相談・交渉し、折り合いをつけていきました。結果、沼津の魅力をうまく引き出す事ができたのではないかと思っています。

 

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【プロジェクト概要】

お客様:静岡県沼津市様

期間:2ヶ月

費用目安:150万~